
皆様こんにちは。九州に古くから伝わる伝統工法を継承している一人親方の日々を綴っていきます。近年、伝統技術の継承が大きな課題となっている建築業界。特に九州地方には、独自の気候や風土に合わせた素晴らしい伝統工法が数多く存在しますが、後継者不足により失われつつあります。本記事では、そんな伝統工法の魅力や技術継承の重要性、そして古民家リフォームを検討されている方への具体的なアドバイスまで、長年の経験から得た知識をお伝えします。建築に興味がある方はもちろん、日本の文化や技術を大切にしたいとお考えの皆様にも参考になる内容となっております。九州の伝統工法が持つ奥深さと、それを守り続ける職人の視点から、建築の世界をのぞいてみませんか?
九州の建築現場では、今も脈々と受け継がれている伝統工法があります。その技を守り続ける一人親方たちの存在は、現代建築においても貴重な財産となっています。しかし、その伝統技術は後継者不足という深刻な問題に直面しているのです。
熊本県で40年以上大工として活躍する山田さんは「職人の技は言葉だけでは伝えられない」と語ります。例えば、熊本の伝統的な建築様式である「緑川流」の継手・仕口の技術は、図面だけでは学べない繊細な感覚が求められます。その技術を習得するためには、最低でも10年の修業が必要だといわれています。
福岡県の左官職人である中村さんは「土壁の塗り方一つとっても、天候や地域の土の質によって調整が必要」と説明します。特に、薩摩地方の「竹小舞(たけこまい)」と呼ばれる下地の作り方は、温度や湿度によって作業のタイミングが変わってくるため、長年の経験がものをいうのです。
しかし、こうした伝統工法を継承する職人の数は年々減少しています。国土交通省の調査によると、建設業就業者の約35%が55歳以上であり、若手の参入が少ない状況が続いています。また、福岡県建設業協会のデータでは、一人親方として活動する職人の平均年齢は60歳を超え、技術継承が急務となっています。
「技術は一朝一夕で身につくものではない」と語る大分の瓦職人・田中さん。彼が懸念するのは、短期的な結果を求める現代の風潮です。「昔は5年、10年と親方について修業するのが当たり前だったが、今はすぐに結果を求める。伝統工法は時間をかけて体に染み込ませるもの」と強調します。
この問題に対応するため、九州各県では伝統工法の継承プログラムが始まっています。例えば佐賀県では「肥前職人塾」が開催され、若手建築士や大工志望者に伝統技術を教える取り組みが行われています。また、長崎県の「島原の石工技術保存会」では、地元の石材を使った建築技術の継承活動が続いています。
伝統工法は単なる「古い技術」ではなく、地域の気候や風土に適した賢明な知恵の結晶です。これからの建築において、環境に配慮したサステナブルな方法として、その価値が見直されています。九州の職人たちが守り継いできた技術が、新たな形で次世代へと受け継がれることを願ってやみません。
古民家リフォームを検討する際、九州伝統の工法を知らずに進めてしまうと、後悔する結果になりかねません。特に九州の気候風土に合わせた伝統工法には、何世代にもわたって受け継がれてきた確かな理由があるのです。まず押さえておきたいのが「水」との付き合い方です。九州は湿度が高く、台風の影響も受けやすい地域。伝統工法では軒を深く取り、「軒裏換気」を設けることで建物の耐久性を高めています。福岡県の老舗建築会社「松尾工務店」では、この換気システムを現代的にアレンジした施工法を採用し、好評を得ています。
次に注目すべきは「木材の選定と使い方」です。九州産の杉や桧は湿気に強く、適材適所で使い分けることが重要。床下には杉、水回りには桧というように、木の特性を理解した材料選びが古民家の寿命を左右します。さらに、伝統的な「継手・仕口」の技術を活かした構造補強は、耐震性能を高めながらも古民家の風情を損なわないポイントになります。熊本県の「山田建築」では、伝統工法の継手技術を活かした耐震補強で、2016年の熊本地震でも倒壊を免れた古民家の事例を多数手がけています。
リフォーム計画では「季節の移ろいを感じる空間設計」も重要です。夏は風通しよく、冬は暖かく保つ「通風・断熱バランス」は、エアコンに頼りきらない快適さをもたらします。障子や簾の活用、縁側の設置など、九州の四季を楽しむ工夫が省エネにもつながるのです。また、伝統的な左官技術を用いた「土壁」は調湿効果に優れ、室内環境を自然に整えてくれます。鹿児島の「中村左官」では、現代の断熱材と伝統的な土壁を組み合わせた施工法を確立し、多くの施主から満足の声が上がっています。
古民家リフォームの成功の鍵は、こうした伝統工法の本質を理解した上で、現代の暮らしに合わせて適切にアレンジすること。九州の風土に根ざした知恵を活かせば、100年以上持続可能な住まいづくりが可能になります。伝統と革新のバランスを大切にした古民家リフォームで、次世代へと受け継がれる価値ある住まいを実現しましょう。
九州の伝統工法を守る親方としての責任は、単なる技術の継承にとどまりません。毎朝5時に起床し、まず道具の手入れから一日が始まります。「道具を大切にする心がなければ、本物の職人とは言えない」という言葉を師匠から受け継ぎました。熊本城の修復プロジェクトに参加した経験からも、一つひとつの工程に魂を込めることの重要性を実感しています。
伝統を守るということは、過去に囚われるのではなく、その本質を理解し現代に活かすこと。例えば、西日本新聞に掲載された「九州伝統建築の今」という特集では、福岡県八女市の伝統的町並み保存地区での取り組みが紹介されていました。そこでは昔ながらの技法を守りつつも、現代の耐震基準に適合させる工夫が施されています。
技術継承の現場では「見て盗め」という言葉がよく使われますが、これは単に真似るだけでなく、なぜその技法が生まれたのか、どういう意味があるのかを考え抜くことを意味します。佐賀県の有田焼や大分県の日田下駄など、九州には数多くの伝統工芸がありますが、いずれも長い年月をかけて洗練された理由があるのです。
親方としての日常は、技術指導だけでなく、材料の目利きや現場の安全管理まで多岐にわたります。特に木材選びは重要で、九州産の杉や桧の特性を熟知し、用途に合わせて最適な木材を選定する眼力が必要です。地元の木材市場では顔なじみの業者から良質な材料を確保し、時には山主と直接交渉することもあります。
伝統工法の継承者として最も大切にしているのは、「感謝の心」です。先人の知恵、自然の恵み、そして技を学ぶ機会を与えてくれる依頼主への感謝。これらの気持ちが込められていない仕事は、いくら技術が高くても本物とは言えません。宮崎県の神社仏閣修復を手がける工匠・中村棟梁は「技術は100年かけて育まれ、たった10年で失われる」と警鐘を鳴らしています。
技を受け継ぐことは、単なる職業選択ではなく、文化を守る使命です。鹿児島の石工や長崎のべっ甲細工など、後継者不足に悩む伝統技術は少なくありません。しかし、若い世代に伝統の価値を伝え、現代のニーズに合わせた展開を模索することで、九州の伝統工法は今後も受け継がれていくでしょう。私たち職人は、過去と未来をつなぐ大切な架け橋なのです。
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名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
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