皆さん、こんにちは。九州地方は美しい自然に恵まれた素晴らしい地域ですが、同時に日本有数の災害多発地域でもあります。梅雨時期の豪雨、夏から秋にかけての台風、そして予測不能な地震まで、私たち九州に住む者は常に自然の脅威と隣り合わせの生活を送っています。
大工として20年間、様々な家屋の建築や補修に携わってきた経験から、災害に強い住まいづくりと、いざという時の備えがどれほど重要かを痛感しています。特に近年の気候変動により、かつてないレベルの災害が頻発する今、専門的な知識をわかりやすく共有することが使命だと感じています。
このブログでは、プロの大工としての知見を生かした実践的な防災対策をご紹介します。日常生活に取り入れやすい住宅補強の方法から、災害種別ごとの避難判断のポイント、さらには市販品に頼らない自作防災グッズまで、九州で安全に暮らすための極意をお伝えします。
防災は特別なことではなく、日常生活の中に溶け込ませるべきものです。この記事を通じて、ご家族の安全を守るための具体的な一歩を踏み出していただければ幸いです。大切な人の命を守るための知識は、今すぐ行動に移すことが何よりも重要です。それでは、九州で生き抜くための防災術、はじめていきましょう。
九州は台風、豪雨、土砂災害、そして火山活動まで、日本の中でも特に自然災害リスクの高いエリアです。大工として現場を知り尽くした経験から言えることは、「備えあれば憂いなし」は机上の理論ではなく、生存に直結する現実だということ。
まず最初に取り組むべきなのは、自宅の構造的な弱点把握です。特に築年数が経った木造住宅では、筋交いや基礎の点検が不可欠。ホームセンターのコーナン福岡那の川店などで手に入る耐震補強金具を使えば、DIYでも一定の補強が可能です。
次に、家具の固定は命を守る基本中の基本。L字金具や突っ張り棒は100円ショップのダイソーでも購入できますが、プロとしておすすめするのは家具と壁の間に緩衝材を入れる工夫。揺れを吸収し、家具の破損も防ぎます。
非常用持ち出し袋については、建築現場のノウハウを活かし、軽量かつ機能性重視の選択を。特に九州の場合、梅雨から台風シーズンにかけての防水対策が重要です。防水シートは工事現場でも使用する丈夫なブルーシートがおすすめで、コメリやビバホームなどのホームセンターで入手できます。
さらに見落としがちなのが、地域ごとの災害特性の理解です。例えば、熊本市の場合は地震リスクが高く、福岡市博多区などの都市部では内水氾濫のリスクも。お住まいの地域のハザードマップをチェックし、避難経路を家族で確認しておくことが肝心です。
現場で培った技術を活かすなら、簡易トイレの自作も実用的。木枠に市販の便座を取り付け、下に凝固剤入りの袋をセットする方法は、長期の避難生活でも重宝します。
防災は「知識」より「実践」。九州の厳しい自然環境の中で培った経験から言えるのは、机上の空論ではなく、日常に組み込める実用的な対策こそが、いざというときに家族を守る力になるということです。
九州は梅雨の豪雨、台風の直撃、そして地震まで、様々な自然災害に見舞われる地域です。特に近年は気候変動の影響で豪雨災害が激化しており、一般住宅でも対策が欠かせません。20年以上、九州各地の住宅建設や補修に携わってきた経験から、家族を守るための実践的な住宅補強術をお伝えします。
【雨漏り対策:屋根と雨樋の点検・補強】
梅雨時期の集中豪雨に備えるなら、まず屋根の点検が不可欠です。瓦のズレや割れは素人でも確認できます。双眼鏡を使って地上から観察するか、スマホで撮影して拡大確認しましょう。瓦の下に防水シートが見える場合は要注意です。補修にはシリコン系の防水スプレーが効果的。雨樋も落ち葉や泥で詰まりやすいため、定期的な清掃を心がけてください。雨樋の接続部分に隙間があれば、ホームセンターで販売されている専用シール材で補修可能です。
【台風対策:窓と雨戸の補強】
台風対策で最も重要なのは窓の補強です。ガラス破損を防ぐ最も手軽な方法は、窓ガラス用飛散防止フィルムの貼り付けです。完全な対策ではありませんが、破片が飛び散るリスクを減らせます。雨戸がある場合は、レールの清掃と注油を行い、スムーズに開閉できるようにしておきましょう。雨戸の戸袋内部にできた鳥の巣や虫の住処を取り除くのも大切です。雨戸がない場合は、強風時に備えて合板や段ボールを窓サイズに切り、すぐに設置できるよう準備しておくことをお勧めします。
【地震対策:家具の固定と耐震補強】
地震対策として最も費用対効果が高いのは家具の固定です。L字金具や突っ張り棒を使って、高さのある家具を壁に固定しましょう。壁に穴を開けたくない場合は、天井と家具の間に突っ張り棒を設置する方法も効果的です。住宅の耐震性を高めるなら、筋交いの増設が効果的。DIYが得意な方なら、柱と柱の間に斜めの補強材(筋交い)を入れる作業も可能です。ホームセンターで売られている金属製の筋交いキットなら、比較的簡単に取り付けられます。特に古い家屋の場合、玄関や窓の周囲など開口部の補強が重要です。
【基礎と排水対策:浸水を防ぐ】
豪雨時の浸水対策として、住宅周りの排水環境の整備が重要です。雨水枡(ますみ)の清掃は定期的に行い、落ち葉や土砂が詰まらないようにしましょう。門扉の下や住宅の出入り口には、簡易的な止水板を準備しておくと安心です。30cm程度の合板に防水シートを巻き付けただけでも、ある程度の効果があります。また、基礎の亀裂や隙間からの浸水を防ぐため、コーキング材での補修も効果的です。
【プロに頼むべきポイント】
一方で、素人判断が危険な箇所もあります。屋根に上っての作業や、構造に関わる大がかりな補強は、必ず専門業者に依頼しましょう。費用の目安は、屋根の部分補修で3〜5万円、耐震診断で5〜10万円程度です。ただし、全面的な耐震補強工事となると100万円以上かかることもあります。自治体によっては補助金制度もあるので、活用を検討してください。
災害に強い住まいづくりは、大きな工事だけでなく、日常的な小さなメンテナンスの積み重ねで実現します。今日から始められる対策から、計画的に進めていきましょう。災害が来る前の備えが、いざというときの家族の命を守るのです。
九州は台風、豪雨、地震など多様な災害リスクを抱える地域です。現場経験豊富な一人親方の視点から、九州の主な災害別に「逃げるタイミング」と「自作できる防災グッズ」をご紹介します。
【豪雨・土砂災害】
九州の梅雨時期や台風シーズンは油断禁物。警戒レベル3が発令されたらすぐに避難準備を始めましょう。特に注意すべき兆候として、「川の水が急に濁る」「山からの流水音が大きくなる」があります。これらを感じたら即座に高台へ移動してください。
DIY防災グッズとしては、ブルーシートと単管パイプで作る簡易土嚢セットがおすすめです。土嚢袋に土を入れる手間が省け、急な増水時にも対応可能。また、塩ビパイプと市販の水フィルターで作る「緊急用浄水器」も簡単に自作できます。汚れた川の水でも飲用可能にするため、断水時に重宝します。
【台風】
九州に接近する台風は勢力が強いまま上陸することが多いのが特徴。風速30m/秒を超える予報が出たら、窓の補強と避難の準備を始めましょう。特に「気圧の急激な低下」を感じたら、台風の目に入る危険があるため、絶対に外に出ないでください。
現場の経験から編み出した「窓ガラス補強テープの貼り方」は、単純なX字ではなく格子状に貼ることで効果が3倍になります。また、ホームセンターで手に入る断熱材と養生テープで作る「ドア隙間風防止カバー」は、強風による室内気圧変化を防ぎ、窓ガラスが割れるリスクを減らします。
【地震】
九州は活断層が多く、どこでも地震リスクがあります。揺れを感じたらまず身を守る行動を。震度5弱以上の揺れを感じたら、津波警報がなくても海岸付近からは避難しましょう。
一人親方として現場で培った技術を活かし、100円ショップの材料だけで作れる「家具転倒防止具」があります。L字金具と滑り止めシートを組み合わせるだけで、市販品に負けない固定力を発揮します。また、単管パイプとクランプで作る「シェルター用フレーム」は、就寝時にベッドの上に設置すれば、天井崩落から身を守れます。
【火山噴火】
桜島や阿蘇山など活火山が点在する九州では、火山灰対策も重要です。噴火警戒レベルが上がったら情報収集を怠らず、レベル4以上なら即避難を。
現場用のマスクに不織布を追加することで、火山灰対策マスクが自作できます。また、ゴーグルと養生テープで作る「火山灰対応保護メガネ」は視界を確保しながら目を守ります。
防災において最も大切なのは「逃げ遅れない決断」です。行政からの避難指示を待つのではなく、自分の身は自分で守る意識を持ちましょう。これらのDIY防災グッズは、コストを抑えながらも効果的に命を守るツールになります。一人親方として現場で学んだ知恵を、ぜひ皆さんの防災対策に役立ててください。
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もちろん無料です。
名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
電話番号
(電話受付は平日9:00から18:00、土日祝や時間外もなるべく対応いたします)
FAX
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