
九州に住む皆さん、そして全国の防災に関心をお持ちの方々へ。
九州は美しい自然に恵まれた地域である一方で、台風、豪雨、地震など様々な自然災害が頻発する「災害大国」の最前線でもあります。2020年の球磨川氾濫、2016年の熊本地震など、近年も大きな被害をもたらす災害が続いています。
私は九州で30年以上、建築一人親方として現場を渡り歩き、数々の災害現場の復旧作業にも携わってきました。その経験から、「本当に役立つ」防災対策と、いざという時に家族を守るための具体的な知識をお伝えします。
ホームセンターで手に入る安価な資材で家を守る方法、プロだからこそ知っている避難のタイミング、災害後に本当に必要だったものの実体験リスト—。机上の空論ではなく、実際の災害現場で培った知恵を、わかりやすくまとめました。
この記事が、あなたとご家族の「いざという時」の備えになれば幸いです。
九州は日本の中でも特に災害リスクの高いエリアとして知られています。台風の通り道であり、豪雨による土砂災害、さらには地震や火山活動も活発な地域です。建設業界で20年以上、様々な災害復旧現場を経験してきた立場から、一般の防災マニュアルには載っていない、実践的な防災対策をお伝えします。
まず最初に知っておくべきは「家の弱点を知ること」です。九州の住宅で多いのが、経年劣化による雨漏りリスク。特に台風シーズン前には屋根や外壁のチェックが必須です。プロの目から見ると、多くの家庭ではこの点検が不十分で、小さなひび割れや劣化を見逃しています。早期発見なら数万円で済む修理も、放置すると数十万円のコストになることも。
次に「地域特有の災害リスクを把握する」ことが重要です。福岡と熊本では警戒すべき災害が異なります。自治体が公開しているハザードマップを確認し、自宅の位置する場所の特徴を理解しましょう。特に熊本地震後は、これまで安全と思われていた地域でも地盤の状態が変化している可能性があります。
三つ目は「非常時の電源確保」です。現場で目にする最大の問題は停電による情報遮断です。ソーラー充電器やポータブル電源は必須アイテム。特に最近のポータブル電源はコンパクトながら容量が大きく、スマートフォンの充電だけでなく、小型冷蔵庫や扇風機なども稼働できるものがあります。実際の災害現場では情報と冷却機能の確保が生命線になります。
四つ目は「水害対策の見直し」です。九州で増加している線状降水帯による豪雨は、従来の対策では不十分なケースが多いです。土嚢を事前に準備するだけでなく、家具の配置や電化製品の設置高さを見直すことで、被害を最小限に抑えられます。実際に現場で見た被害事例から学ぶと、床上30cmの浸水でも対策次第で被害額が大きく変わってきます。
最後に「ご近所ネットワークの構築」。これは特に重視すべき点です。大規模災害では公的支援が届くまでに時間がかかります。復旧工事の現場で感じるのは、地域コミュニティの力です。日頃から近隣住民との関係を築き、互いの家族構成や緊急連絡先を共有しておくことが、いざという時の大きな助けになります。
これらの対策は、実際の災害現場で見てきた経験に基づいています。形式的な防災対策ではなく、九州の地域特性を考慮した実践的なアプローチが、家族と財産を守る鍵となるのです。
九州地方は台風、豪雨、地震、火山噴火など様々な自然災害が発生する地域です。建設業で30年以上、現場を知り尽くした一人親方として、数多くの災害復旧工事に携わってきた経験から、本当に役立つ防災対策をお伝えします。
まず押さえておきたいのは「防災グッズの選び方」です。市販の防災セットだけでは不十分なことが多いのです。九州の気候を考慮すると、梅雨時期の湿気対策として「シリカゲル乾燥剤」と「防水ポーチ」は必須アイテム。大雨の際に避難経路が冠水することも考え、長靴だけでなく「ライフジャケット」も用意しておくと安心です。
また、熊本地震の教訓から学んだのは、停電時でも情報収集できる「手回し充電式ラジオ」と「モバイルバッテリー」の重要性。さらに意外と見落としがちなのが「工具類」です。ペンチやバール、のこぎりなど、倒壊した家屋から脱出するための道具は、プロの現場では当たり前のものですが、一般家庭では準備している方は少ないでしょう。
避難のタイミングも重要です。「空振りを恐れず、早め早めの行動を」が鉄則です。特に九州の土砂災害は前触れなく突然発生することがあります。雨の降り方に変化を感じたら、夜間であっても即座に避難する判断力が必要です。福岡県の筑後地方で経験した豪雨では、避難勧告前に高台へ移動したことで難を逃れた家族もいました。
災害時には地域のつながりが命綱になります。日頃から町内会の防災訓練に参加し、顔の見える関係を築いておくことが大切です。佐賀県の某地区では、地元建設業者と住民が協力して避難経路を確保する取り組みが功を奏し、被害を最小限に抑えた事例もあります。
いざという時に慌てないよう、家族で避難経路と集合場所を複数決めておくことも欠かせません。鹿児島県の阿久根市では、各家庭に「マイ・タイムライン」を作成する取り組みが広がっています。これは災害の種類や規模に応じた行動計画を事前に決めておくもので、特に高齢者のいる家庭では効果的です。
備えあれば憂いなしとはよく言ったもので、災害大国・九州で生き抜くためには日頃からの心構えと準備が不可欠です。プロの現場で培った知恵を活かし、家族や地域の安全を守りましょう。
九州で何度も災害を経験してきた建設職人の視点から、誰でも手に入れられる防災対策グッズと家屋補強方法をご紹介します。ホームセンターの商品だけで揃えられるため、高額な専門業者への依頼は不要です。災害時に「あれがあれば良かった」と後悔しないために、今すぐ準備を始めましょう。
【家屋補強編】
1. 窓ガラス飛散防止フィルム(1,000円〜)
台風や地震で最も多い被害は窓ガラスの破損です。カッターとヘラがあれば誰でも簡単に貼れるフィルムは必須アイテム。コーナン、カインズなどで手に入ります。厚手タイプを選べば防犯効果も期待できます。
2. 転倒防止L字金具セット(500円程度)
熊本地震では家具の転倒による怪我が多発しました。コメリやDCMなどで手に入る転倒防止金具を使えば、工具がなくても賃貸住宅でも設置可能です。突っ張り棒タイプより強度が高いのでおすすめです。
3. 雨どい用ネット(800円前後)
九州豪雨での教訓です。雨どいに落ち葉が詰まると氾濫の原因に。簡単に取り付けられる雨どい用ネットは、ナフコやホームプラザなどの九州地域のホームセンターでも品揃え豊富です。
4. 水のう袋(500円〜)
一般的な土嚢より扱いやすく、水を入れるだけで使える水のう袋は、突然の浸水に効果的。不要時はコンパクトに収納できるため、マンション住まいの方にもおすすめです。
【防災準備品編】
1. 浄水型ウォータータンク(3,000円前後)
九州の断水経験から、単なる水の備蓄より浄水機能付きタンクをおすすめします。20Lタイプなら家族4人で3日分確保できます。井戸水や雨水も使えるタイプを選びましょう。
2. 多機能ラジオ(2,500円〜)
熊本地震では携帯電話の電波が途絶え、情報収集に苦労した経験から、手回し充電式で懐中電灯・スマホ充電機能付きの多機能ラジオが重宝します。
3. 簡易トイレセット(2,000円程度)
災害後に最も困ったのはトイレ問題でした。凝固剤と処理袋のセットは数百円で購入可能。備えておくだけで精神的な安心感が違います。
4. ブルーシート(厚手タイプ:1,500円前後)
台風被害後の応急処置に必須のブルーシート。薄手タイプはすぐ破れるため、#3000以上の厚手タイプを選びましょう。屋根の応急処置だけでなく、避難時の雨よけなど多目的に使えます。
実際に豪雨被害を受けた後、家の周囲に雨水を引き込まないための簡易排水溝をホームセンターの塩ビ管とUの字溝で自作した経験があります。総額5,000円程度で翌年の豪雨被害を大幅に軽減できました。
災害は「いつか」ではなく「いずれ来る」ものです。特に九州は台風、地震、豪雨とあらゆる災害リスクがあります。今回紹介したアイテムはコメリやナフコなど九州地域のホームセンターで手に入りますので、週末のDIYとして少しずつ準備していきましょう。
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名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
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