九州一人親方の仕事獲得術とリピート率アップ法

 
建設業で一人親方として成功するには、単なる技術力だけでなく、営業戦略やお客様対応が不可欠です。特に九州の地方では、都市部と異なる商習慣や人間関係が仕事の獲得に大きく影響します。

九州で年間200件以上の仕事を獲得し、リピート率90%を誇る一人親方の戦略とノウハウを本記事で紹介します。地域密着型の活動から顧客対応まで、明日からすぐ実践できる方法をお伝えします。
 
 

1. 地域密着型で仕事を増やす戦略

 
福岡県を中心に九州で活動する一人親方は、地域イベントや商店街との連携を通じて仕事を増やしています。博多どんたくや長崎くんちなどのイベントに参加し、無料相談や名刺交換、チェックリストの配布を行うだけで月10件の問い合わせが発生。
 
また、地元商店街の空き店舗を活用した週末限定の「住まい相談所」も効果的。地域の八百屋や工務店からの紹介につながり、佐賀県の呼子商店街では定期的に依頼が舞い込む仕組みを構築しました。さらに、LINE公式アカウントで住まいの情報を発信することで、フォロワー数5000人超え、梅雨時期の雨漏り投稿だけで毎回200件以上の問い合わせがあります。
 
 

2. 高リピート率を実現する5つの対応術

 
リピート率の高さは安定収入の鍵です。九州で活動する一人親方は以下の対応を徹底しています：

 
1. 約束時間の厳守：余裕を持ったスケジュールで信頼を獲得。
2. 丁寧な施工：床下や配線など目立たない部分まで手を抜かない。
3. 作業後の清掃徹底：現場を常に美しく保つことで安心感を提供。
4. わかりやすい説明と報告：図や写真で進捗を共有、専門用語を避ける。
5. アフターフォロー：3ヶ月、6ヶ月、1年後の定期確認で信頼を強化。

 
基本を徹底するだけで、鹿児島から福岡まで九州一円で仕事を任せてもらえる関係性を築けます。
 
 

3. 不況でも仕事が絶えない「専門性×人間力」

 
不況下でも安定して仕事を得る一人親方の秘訣は、技術と人間力の掛け合わせです。熊本城修復に携わった左官職人K氏は「自分にしかできない技術」を武器に差別化。古民家再生の大工T氏は「専門分野を細分化」することで安定した仕事を確保しています。
 
しかし、技術だけでは不十分です。配管工S氏や塗装職人Y氏のように、約束時間の厳守、作業後の清掃、写真や図による進捗報告などの基本を徹底することで顧客の信頼を勝ち取り、口コミや紹介につなげています。地域イベントや防災訓練への参加も、顔の見える関係作りとして大きな効果があります。
 
さらに、SNSを活用して施工事例を発信することで、直接依頼が入るようになった職人もいます。「黙々と作業するだけでは生き残れない」現代の職人社会では、情報発信も重要です。
 
 
九州で一人親方として成功するには、専門技術を磨きつつ、人間力を高め、地域に根ざした活動を行うことが不可欠です。技術と信頼の両輪で安定した仕事を確保することで、不況に左右されない持続可能な事業運営が可能になります。
 
 
 
投稿：九州労災一人親方部会

投稿者プロフィール

九州労災ブログ担当

九州労災の中の人。
一人親方様の支援を仕事としています。

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