こんにちは、建設業界で20年以上の経験を持つ九州在住の一人親方です。建設業界は奥が深く、知っているか知らないかで大きく収入が変わることも少なくありません。
実際、私が駆け出しの頃に知っていれば…と後悔したことが数多くあります。確定申告の際の経費計上の方法、効率的な受注獲得の秘訣、現場で本当に役立つ道具の選び方など、経験から得た貴重なノウハウを惜しみなく公開します。
この記事では、建設業界で生き残るために必須の「隠れた利益を生み出す方法」や「月収50万円を実現するための受注術」、さらには「施工品質を上げる職人技」まで、すべて実体験に基づいた情報をお伝えします。
独立を考えている方、すでに一人親方として活動されている方、さらなる収入アップを目指している建設業従事者の方々にとって、明日から使える実践的な内容となっています。ぜひ最後までお読みください。
建設業界で一人親方として長年活動していると、確定申告の際に活用できる特典や控除が数多くあることに気づきます。しかし、これらの情報は意外と知られていないため、多くの一人親方が節税の機会を逃しています。例えば、事業用の軽トラックや工具は減価償却の対象となりますが、中には30万円未満の工具であれば一括で経費計上できる「少額減価償却資産の特例」が使えます。また、自宅の一部を事務所として使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費計上することも可能です。具体的には、自宅全体の面積に対する事務所スペースの割合で按分します。さらに、福岡や熊本などの九州エリアでは、地域振興のための控除制度が設けられていることもあります。特に建設業界では、防災・減災のための設備投資に対する税制優遇も見逃せません。確定申告時には、青色申告を活用することで最大65万円の特別控除を受けられるため、日々の経理をきちんと記録しておくことが重要です。また、国民健康保険や国民年金の保険料は全額経費として計上でき、小規模企業共済に加入すれば掛金全額が所得控除の対象となります。これらの「隠れた利益」を活用することで、一人親方として持続可能な事業運営が可能になります。税理士に相談するコストはかかりますが、適切な節税対策によって長期的には大きなメリットがあるでしょう。
建設業界で一人親方として月収50万円を安定して稼ぐには、受注の獲得が最も重要です。私は九州で15年以上一人親方として活動してきた経験から、実践的な受注獲得術をお伝えします。
まず基本となるのが「信頼関係の構築」です。建設業は一度の大きな仕事より、小さな仕事を継続して受注する方が安定します。最初の仕事では利益を少し削ってでも品質と納期を徹底的に守りましょう。福岡市内のある工務店は、最初の数件で徹底的に質の高い仕事をしたことで、その後10年間途切れることなく仕事を受注し続けています。
次に「専門性の確立」が重要です。「何でもできる」より「この分野なら任せて」と思われる職人になることです。私の場合、古民家の天井リフォームに特化したところ、熊本県内から多数の依頼が来るようになりました。特化することで検索でも上位表示されやすくなります。
「地域密着型の営業活動」も効果的です。地元の商工会や町内会に積極的に参加し、顔を覚えてもらいましょう。佐賀県の一人親方Aさんは地域の清掃活動に毎月参加することで、自然と仕事の相談が寄せられるようになりました。
「SNSやWebの活用」も今や必須です。施工事例や作業工程を定期的に投稿することで、潜在顧客の目に留まる機会が増えます。長崎市のタイル職人は、Instagram投稿をきっかけに県外からも依頼が舞い込むようになりました。
最後に「紹介システムの確立」です。満足した顧客に次の顧客を紹介してもらう仕組みを作りましょう。例えば、紹介があった場合に感謝の気持ちとして些細なギフトを用意するなどです。大分の塗装職人は紹介制度を確立し、広告費をほとんどかけずに月に3〜4件の新規案件を獲得しています。
これらの方法を組み合わせることで、私は不況時でも月に50万円以上の収入を維持できています。建設業は技術だけでなく、こうした営業面のスキルも磨くことで、安定した高収入を得ることができるのです。
建設現場での作業効率と仕上がりの品質を左右する最も重要な要素の一つが「道具選び」です。適切な道具を使うことで作業時間が短縮され、仕上がりの美しさも格段に向上します。20年以上の経験から厳選した道具と、現場で即実践できる施工テクニックをご紹介します。
■プロが選ぶ基本工具セット
まず押さえておきたいのが、丈夫で長持ちする基本工具です。安価な道具に手を出して何度も買い替えるよりも、初期投資は高くても長期的に見れば経済的です。
・墨つぼ:シンワ測定の「スーパーチョークライン」がおすすめ。粉の飛散が少なく、鮮明な線が引けます。
・ハンマー:Estwingの一体成型ハンマーは振動吸収性に優れ、長時間作業でも疲れにくい特徴があります。
・水平器:タジマツールの「マグネット付レベル」は磁石で金属に吸着するため、両手が自由に使えて便利です。
■施工品質を飛躍的に高める専門工具
一般的な工具だけでなく、専門性の高い道具を使いこなすことで差別化が図れます。
・電動工具:マキタの18Vシリーズは互換性があり、バッテリー一つで複数の工具が使えるコスパの良さが魅力です。特に充電式インパクトドライバーは取り回しの良さと作業効率の高さから現場の必需品です。
・レーザー墨出し器:トプコンの「ローテーティングレーザー」は精度が高く、広範囲の水平出しが一人でも可能になります。基礎工事や内装工事での精度向上に直結します。
■現場での実践テクニック
道具を適切に使いこなすテクニックも重要です。以下は現場ですぐに役立つノウハウです。
1. クロス貼りの美しい仕上げ方
壁紙施工では、専用のジョイントローラーを使って継ぎ目をしっかり押さえることが重要です。特に窓際や出隅部分は光の当たり方で不陸が目立ちやすいため、下地処理を入念に行います。下地にシーラーを塗布し、完全に乾燥させてから施工することで剥がれを防止できます。
2. フローリング施工のプロ技
フローリング材をカットする際は、表面を下にして切ることでバリが出るのを防げます。また、最終列のフローリングを敷く際は、引き寄せ金具を使用すると隙間なく美しく仕上がります。施工前に材料を現場に24時間以上置いて環境に馴染ませることも、後の収縮や膨張によるトラブルを防ぐポイントです。
3. 塗装の均一な仕上げ方
塗装作業では、高品質のローラーやブラシを選ぶことが肝心です。Purdy社のブラシは塗料の含みが良く、ムラなく塗れます。また、塗料を薄く複数回塗る「重ね塗り」テクニックで、耐久性と美観を両立させられます。塗装前の素地調整に時間をかけることが、最終的な仕上がりを大きく左右します。
■道具のメンテナンスで長持ちさせるコツ
どんな高級工具も手入れを怠れば寿命が縮まります。毎日の作業後に以下のケアを行いましょう。
・切削工具:使用後は必ず油を塗って保管。刃先の錆びを防ぎます。
・電動工具:集塵機能付きのエアダスターでモーター部分のホコリを除去。
・測定器具:専用ケースに入れて保管し、衝撃や湿気から守ります。
建設現場では「良い職人は良い道具を持つ」と言われますが、実際は「良い道具を正しく使いこなせる職人が良い職人」です。適切な道具選びと正しい使い方、そして丁寧なメンテナンスが、施工品質の向上と現場での評価アップにつながります。
【お電話の前にご確認ください】
非通知設定(相手に通知不可)の場合、品質向上のためお電話を受けることができない場合があります。
ご希望のエリア、金額等をフォームから入力して申し込みしてください。当団体と契約のある全国の企業様からご連絡がいきます。
もちろん無料です。
名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
電話番号
(電話受付は平日9:00から18:00、土日祝や時間外もなるべく対応いたします)
FAX
048-812-8472
営業日
月曜日から金曜日(祝祭日除く)
営業時間
9:00~18:00
ホームページ
【お電話の前にご確認ください】
非通知設定(相手に通知不可)の場合、品質向上のためお電話を受けることができない場合があります。