建設業界での独立を考えている方、一人親方として奮闘中の方、収入の安定に悩んでいる職人の皆さま、こんにちは。九州で一人親方として10年間、安定した収入と顧客基盤を築いてきた経験をお伝えします。
独立当初は不安と試行錯誤の連続でした。営業の仕方、適正な単価設定、差別化戦略など、誰も教えてくれないことばかり。しかし今では月収50万円を安定して得られるようになり、営業活動をほとんどせずとも仕事が途切れることはありません。
この記事では、九州という地域性を活かした一人親方としての成功法則をすべて公開します。具体的な顧客獲得法、後悔しない独立のための準備、そして地域で愛される職人になるための差別化戦略まで、10年の経験から得た実践的なノウハウをお伝えします。建設業界で独立して本当に成功したいなら、ぜひ最後までお読みください。
九州で一人親方として成功するには「単価設定」と「顧客獲得」が鍵となります。私が月収50万円を安定して稼げるようになったのは、地域性を考慮した価格戦略があったからです。福岡市内と郊外では相場が異なるため、エリアごとに単価を調整。基本工賃に加え、技術難易度や緊急性で加算する明確な料金体系を作りました。
顧客獲得の核となったのは「紹介」と「ネット活用」の二本柱です。最初の1年は知人の紹介だけで仕事を確保。工事完了時には次回割引券を渡し、知人紹介で5%割引するシステムを導入したところ、口コミが広がりました。
同時に、地元密着型のポータルサイト「福岡工事ナビ」や「九州くらしの職人」に登録。特に写真にこだわり、施工前後の比較画像を多数掲載したことで問い合わせが増加。SNSでは現場の様子や職人技を定期投稿し、「九州の手仕事」というテーマで地元民の共感を得ています。
単価設定では最初から安売りせず、技術に見合った適正価格を提示。その代わり、アフターフォローを徹底し、3ヶ月後の「お元気コール」で細かな不具合にも対応。この姿勢が値引き要求を減らし、リピート率80%という高い顧客満足につながっています。九州という地域性を活かした「顔の見える一人親方」というブランディングが、安定した収入の土台となっているのです。
九州で一人親方として独立したものの、開業後すぐに仕事がなくなり苦労した経験があります。実はこの状況、事前の準備で大きく変わります。10年間生き残ってきた私の経験から、独立初期に絶対にやるべき3つのポイントをお伝えします。
まず1つ目は「専門分野の絞り込み」です。九州エリアでは「何でもやります」と言っても選ばれにくい現実があります。私の場合、古民家リフォームに特化したことで、福岡市内から阿蘇まで指名で仕事をいただけるようになりました。リフォーム会社からの下請けではなく、お客様から直接依頼される職人になれたのはこの専門性のおかげです。
2つ目は「地域密着の人脈づくり」です。これは単なる営業ではありません。地元の祭りや町内会に積極的に参加し、地域の工務店や不動産業者と関係を築きました。特に宮崎県では、台風対策の小規模修繕を迅速に対応することで評判が広がり、地元工務店からの紹介が増えました。SNSよりも実際の地域コミュニティでの信頼関係が九州では重要です。
3つ目は「価格競争からの脱却」です。開業当初、安い単価で仕事を取っていましたが、すぐに行き詰まりました。そこで熊本県の老舗建具師から学んだのは、技術の差別化と価値の見せ方です。例えば、地元の木材を使った建具製作など、付加価値の高いサービスを提供することで、単価を上げても選ばれる職人になれます。
これら3つは、私が佐賀県で開業した当初に実践できていなかったことです。同じ失敗を繰り返さないよう、独立前の準備段階から意識してください。九州の建設業界は人情とプライドを大切にする風土があります。その中で生き残るためには、単なる腕の良さだけでなく、地域との関わり方や仕事の選び方が重要になってくるのです。
九州で一人親方として長く生き残るには、地域に根ざした差別化戦略が欠かせません。私が福岡県筑紫野市で実践してきた方法は、大手ハウスメーカーやゼネコンにはできない「地域特化型サービス」の提供です。
まず取り組んだのは、九州特有の気候に対応した施工技術の習得。特に梅雨時期の湿気対策や台風対策を得意分野としました。地元の工務店「筑紫建設」で修業した経験を活かし、地域の古民家改修にも精通していることをアピールポイントにしています。
差別化の第一歩は「特化する分野を決める」こと。私の場合は「築30年以上の和風住宅の現代的リノベーション」に特化し、昔ながらの技術と新しい素材の融合を得意としています。これにより、一般的なリフォーム会社では対応できない専門性の高い仕事を獲得できています。
地域密着の強みを活かすには「地元の素材」の活用も効果的です。阿蘇の火山灰を使った左官仕上げや、八女杉を用いた内装など、九州ならではの素材を取り入れた施工は、他の職人との差別化になると同時に、地元への愛着を感じてもらえます。
営業活動をせずとも仕事が途切れない秘訣は「既存顧客からの紹介」にあります。施工後も定期的なメンテナンスの提案や、季節の挨拶状の送付を欠かしません。また、完成後1年、3年、5年と節目でフォローの連絡をすることで、「思い出したときに頼れる職人」としての信頼関係を構築しています。
地域コミュニティへの参加も重要です。地元の祭りや町内会の活動に積極的に参加し、顔と名前を覚えてもらうことで、「あの人に頼みたい」と思ってもらえる関係性を築いています。佐賀県の呼子町では、地域の清掃活動に参加したことがきっかけで、町の観光施設の改修工事を任せていただいた経験もあります。
SNSの活用も見逃せません。インスタグラムでは施工事例を丁寧に発信し、ハッシュタグに「#九州リフォーム」「#福岡県の職人」など地域名を入れることで、地元の方に見つけてもらいやすくしています。実際に熊本市のお客様は、「熊本 古民家 リノベーション」で検索して私の施工事例を見つけたとのことでした。
最後に、地域の他業種とのネットワーク構築も重要です。地元の設計事務所や不動産会社、インテリアショップなどと良好な関係を築くことで、互いに仕事を紹介し合える関係になります。鹿児島の「南国建築設計事務所」からは定期的に木工事の依頼をいただいています。
地域に根差した一人親方として成功するには、地元ならではの課題解決と、長期的な信頼関係の構築が何より大切です。営業せずとも仕事が続く環境は、日々の誠実な仕事の積み重ねから生まれるのです。
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ご希望のエリア、金額等をフォームから入力して申し込みしてください。当団体と契約のある全国の企業様からご連絡がいきます。
もちろん無料です。
名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
電話番号
(電話受付は平日9:00から18:00、土日祝や時間外もなるべく対応いたします)
FAX
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