
建設業界で独立を考えている方、一人親方として活動しているけれど安定した収入に悩んでいる方へ。
九州の建設現場で10年間、一人親方として生き残ってきた経験から得た知恵をお伝えします。
月収50万円を安定させるための受注戦略、大手には真似できない小回りの利く仕事術、そして初期投資わずか30万円で始められた独立ノウハウまで、包み隠さずお話しします。
建設業界は厳しい競争の中にありますが、正しい知識と戦略があれば、個人でも十分に生き残り、さらには大手よりも高い利益率を実現することができるのです。これから独立を目指す方も、すでに活動している方も、このブログで紹介する「九州流・一人親方サバイバル術」をぜひ参考にしてください。
九州地域で一人親方として月収50万円を安定して稼ぐのは決して簡単ではありません。建設業や職人業界の厳しい競争の中で、確実に収入を確保するためには戦略的な受注方法が不可欠です。
実際、私が月収50万円を安定させるまでには試行錯誤がありました。最初の転機は「専門特化」の徹底でした。単なる「大工」ではなく「古民家再生スペシャリスト」として福岡県を中心に活動することで、価格競争から脱却できたのです。
次に実践したのは「紹介システムの構築」。初期の1年は工務店2社と不動産会社1社との信頼関係づくりに注力し、現在では月の仕事の約65%が紹介経由。営業時間をほとんど使わずに受注できる状態を作り上げました。
さらに、「適正価格設定」も重要です。安易な値引き合戦に参加せず、技術に見合った適正価格を提示し続けることで、九州エリアでも「高くても依頼したい職人」というポジションを確立できました。
具体的な収入内訳としては、元請け工事が月2〜3件で約30万円、協力業者からの下請け工事が月4〜5日で約15万円、リフォーム小規模工事が月5件ほどで約10万円という配分が理想形です。
また収入の安定には、「閑散期対策」も欠かせません。梅雨や台風シーズンなど九州特有の気候による仕事の波を見越して、室内作業が可能な案件を意図的に確保しています。このバランス配分が月収50万円を下回らない受注パターンの核心です。
九州の建設業界で10年以上一人親方として活動してきた経験から、大手に負けない秘訣と避けるべき落とし穴をお伝えします。地元密着型の仕事を続ける中で培った強みと、一度は経験した苦い失敗から学んだ教訓は、これから独立を考える職人さんには必見の内容です。
最初にご紹介するのは「機動力」と「人間関係」です。福岡市の現場では、急な依頼にも即日対応することで顧客からの信頼を勝ち取りました。特に台風後の屋根修理や水道トラブルなど、緊急性の高い依頼は断らず深夜でも駆けつけることで口コミが広がりました。大手企業が動くまでの「スキマ時間」を狙うことが、一人親方の生存戦略と言えます。
次に、得意分野を絞り込むことも重要でした。私の場合は「古民家改修工事」に特化。熊本の伝統的な建築技術を学び、現代の住宅設備と融合させる提案で差別化に成功しました。特に地震後の補強工事では、地元の工務店から多くの依頼が入るようになりました。
しかし、すべてが順調だったわけではありません。最大の失敗は「見積もりの甘さ」でした。佐賀県のある現場では、古い家屋の解体工事を請け負ったものの、予想外のアスベスト処理が必要となり、赤字になってしまいました。こうした経験から、現場の事前調査は妥協せず、予備費を必ず見積もりに入れるようにしています。
また、資金繰りの失敗も経験しました。大口の仕事を受けた際、材料費の先払いで資金が枯渇。支払いサイトの長い元請けとの取引で、一時は廃業も考えました。この教訓から、今は常に3ヶ月分の生活費を確保し、大口案件と小口案件をバランスよく組み合わせるようにしています。
営業面では、SNSの活用が功を奏しました。Instagram上で施工事例を詳しく紹介したところ、長崎や鹿児島からも問い合わせが来るようになりました。若い世代のリノベーション需要を取り込めたのは、ネット戦略が奏功した結果です。
健康管理も一人親方にとっては死活問題。腰を痛めて2週間仕事ができなかった時期は、収入ゼロの恐怖を味わいました。今は定期的なストレッチと適切な工具の使用で体への負担を減らし、民間の所得補償保険にも加入しています。
一人親方として最も価値があるのは「仲間のネットワーク」です。電気工事や左官など、他の専門職人と連携することで、一人では受けられない総合的な工事も請け負えるようになりました。大分の職人仲間とは定期的に情報交換会を開き、単価の相談や新しい技術の共有をしています。
最後に、九州で生き残るためには地域性の理解が欠かせません。鹿児島と福岡では建材の好みが異なり、地元の文化や気候に合わせた提案ができなければ、長く仕事は続きません。地域の祭りや町内会にも積極的に参加し、地元の人々との信頼関係を築くことが、持続可能なビジネスの基盤となっています。
10年の経験を経て言えるのは、一人親方は「職人」であると同時に「経営者」であるということ。技術を磨くだけでなく、経営の知識も身につけ、常に市場の変化に対応していくことが、九州の建設業界で生き残るための必須条件なのです。
九州で一人親方として独立する際、初期投資をいかに抑えるかが成功の鍵を握ります。実際、私は30万円という最低限の資金で独立し、黒字経営を継続できています。多くの人が100万円以上かけて失敗する中、どうやって少ない投資で成功したのか、その経費節約術を紹介します。
まず、道具は新品にこだわらないことです。福岡市の「リサイクルマート博多店」や熊本の「トレジャーファクトリー熊本店」などで中古の工具を探しました。丁寧に選べば新品の半額以下で十分な品質の道具が手に入ります。特に電動工具は中古でも問題なく使えるものが多く、約10万円の節約になりました。
次に事務所は持たないことです。自宅の一室を作業スペースとして活用し、打ち合わせは基本的に現場か喫茶店で行います。鹿児島市内のコワーキングスペース「mark MEIZAN」などは時間利用できるので、必要な時だけ使うという選択も。これだけで毎月5〜10万円のコスト削減になります。
広告費も極力抑えました。チラシやホームページ制作は自分で行い、SNSを活用した集客に注力。特に「インスタグラム」での施工事例公開は効果絶大でした。さらに、福岡県内の地域イベントに参加して知名度を上げる戦略も取り入れました。
車両は当面自家用車を兼用し、軽バンを活用。佐賀市の「カーコンビニ倶楽部」などで定期メンテナンスを受けながら大切に使用しています。必要な時だけレンタカーを借りる方法で初期の車両投資を抑えました。
経理は「freee」などのクラウド会計ソフトを活用。月額数千円の投資で税理士費用を大幅カット。熊本市の「くまもと税務相談室」など、初回無料の相談サービスも賢く利用しています。
材料調達は、地元の建材ストック館や在庫処分品を扱う店を利用し、仕入れコストを抑えることに注力。材料をまとめて仕入れるのではなく、信頼ある小規模店と関係を築くことが節約につながりました。
最も重要なのは「必要なものだけに投資する」姿勢です。見栄えのための無駄な出費を徹底的に排除し、仕事の質を上げる投資だけを行うことで、30万円という最小限の初期投資で九州での一人親方として確実に利益を出せるビジネスモデルを構築できました。資金がない人ほど知恵を絞る必要があります。その姿勢が結果的に強い経営体質を作り上げたと感じています。
これから独立を目指す方も、すでに活動している方も、この「九州流・一人親方サバイバル術」をぜひ手元に置いてください。失敗談も成功体験も、すべてあなたの武器になります。
投稿:九州労災一人親方部会
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名称
九州労災一人親方部会
理事長
中村 和美
許可
厚生労働大臣熊本労働局承認
加入員資格
熊本県・宮崎県・大分県・福岡県・佐賀県・長崎県・鹿児島県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
《本部》
〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町1-14
A&M HANABATA301号
《岩槻事務センター》
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-32
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